出処進退
読み方:しゅっしょ しんたい
意味
世に出て職に就くか、退いて身を引くか、また進むか退くかといった、自分の立場や今後の身の振り方のこと。特に、政治家・官僚・経営者などが職にとどまるか辞任するかを決める場面で用いる。
由来
中国古典『易経』の「繋辞上伝」にある「君子之道、或出或処、或黙或語(君子の道は、あるいは出で、あるいは処り、あるいは黙し、あるいは語る)」を踏まえた語とされる。「出」は世に出て仕えること、「処」は退いて身を置くこと、「進退」は進むことと退くことを表す。『繋辞伝』は戦国時代、紀元前4~3世紀ごろに成立したとみられる。
備考
単なる移動の「進む・退く」ではなく、社会的な立場における就任・辞任、出仕・隠退などの重大な身の振り方をいう。公的立場の人物について用いられやすい。
別表記
- 出處進退
補足
- 「出所進退」は誤り。「出処進退」と書く。
- 「でどころしんたい」ではなく、通常「しゅっしょしんたい」と読む。
例文
- 取締役就任の打診を受け、彼は自らの出処進退を慎重に考えている。
- 不祥事の責任を問われた大臣は、早急に出処進退を明らかにするよう求められた。
- 組織改編を機に、彼女は研究者としての今後の出処進退を決めた。
分類
類義語
- 進退去就
- 去就進退
- 身の処し方