冠婚葬祭
読み方:かんこん そうさい
意味
人が一生のうちに行う主要な儀礼、すなわち成人の儀式である冠礼、結婚の婚礼、葬儀、祖先などをまつる祭礼をまとめていう語。現代では特に、結婚式・葬儀・法要など、人生の節目に関わる儀式や慣習全般を指して用いられる。
由来
中国古典『礼記』の「昏義」にある「礼は冠に始まり、昏(婚)に本づき、喪祭に重し」という趣旨に基づく。『礼記』は先秦時代の礼制資料をもとに、前漢期から後漢期(おおむね紀元前1世紀〜紀元後1世紀ごろ)に編纂・成立したとされる。日本では「冠・婚・葬・祭」の四つの儀礼を表す語として定着した。
備考
本来の「冠」は成人儀礼、「祭」は祖先や神をまつる祭礼を指す。現代では成人式・結婚式・葬儀・法要などを含む、改まった人生儀礼全般の意味で使われる。
別表記
- 冠昏葬祭
- 冠婚喪祭
- 冠昏喪祭
補足
- 「冠婚葬祭」は四つの儀礼の並列であり、単に「結婚式と葬式」だけを指す語ではない。
- 原典に由来する表記では「婚」を「昏」、「葬」を「喪」と書くことがある。
例文
- 祖父は、冠婚葬祭のしきたりを大切にする人だった。
- 冠婚葬祭に備えて、黒い礼服を一式そろえた。
- 近年は、冠婚葬祭の形式も生活様式の変化に合わせて簡略化されつつある。
分類
類義語
- 人生儀礼
- 通過儀礼
- 四礼