内聖外王
読み方:ないせい がいおう
意味
内面では聖人のように徳を高め、外に対しては王者として世をよく治めること。自己の人格・精神を完成させること(内聖)と、その徳を社会や政治に生かして人々を導くこと(外王)を併せ持つ、儒家・中国思想における理想的人間像をいう。
由来
中国の古典『荘子』「天下篇」にある「内聖外王之道(内に聖、外に王たるの道)」に基づく語である。『荘子』は戦国時代、紀元前4~3世紀ごろに成立したとされる。内面の修養によって聖人の徳を備え、その徳を外の社会統治に及ぼすという理想を表した。
備考
日常会話で使われることは少なく、中国哲学・儒学・東洋思想の文脈で主に用いられる。単に「有能な政治家」という意味ではなく、内面的な徳の修養と社会への実践の両方を重視する語である。
別表記
- 內聖外王
誤用・混同注意
- 「内政外王」と書くのは誤り。正しくは「内聖外王」。
- 「内省外王」とするのは誤り。正しくは「内聖外王」。
例文
- 儒家の政治思想では、為政者に内聖外王の人格が求められた。
- 彼は学問によって自己を磨くだけでなく、地域のために働く内聖外王の実践者であった。
- この論文は、内聖外王という理想が近代の知識人にどう受け継がれたかを論じている。
分類
類義語
- 修己治人
- 内修外治
- 内外兼修