八宗兼学
読み方:はっしゅう けんがく
意味
仏教の八つの宗派・教学を、一つの宗派に限らず、あわせて広く学ぶこと。転じて、特定の立場だけに偏らず、多方面の学問や思想を幅広く修めることにもいう。
由来
日本仏教で用いられた語。「八宗」は、倶舎・成実・律・法相・三論・華厳・天台・真言という、伝統的に数えられた八つの宗派を指す。平安時代以降、諸宗の教義を横断して学ぶ姿勢を表す語として成立・使用されたと考えられるが、特定の一書に由来する故事成語ではない。
備考
「八宗」の内訳は、倶舎・成実・律・法相・三論・華厳・天台・真言とされるのが一般的。ただし、宗派の数え方は時代や文脈によって異なる。現在は主に仏教史・宗教学の文脈で用いる。
補足
- 「八宗兼修」と混同されることがあるが、四字熟語としては「八宗兼学」が一般的。
- 「八宗」は現代の日本仏教の全宗派を数えたものではなく、伝統的な八宗の分類を指す。
例文
- その僧は八宗兼学の姿勢を貫き、宗派の違いを越えて仏教思想を研究した。
- 寺院の学問所では、若い僧侶に八宗兼学の広い視野が求められた。
- 彼の研究は八宗兼学にも似て、一つの学説に偏らず多様な理論を参照している。
分類
類義語
- 諸宗兼学
- 諸宗兼修