全知全能
読み方:ぜんち ぜんのう
意味
すべての事柄を知っており(全知)、また、すべての事柄を行える力を持つこと(全能)。特に、神や仏など、人間を超えた絶対的な存在の性質をいう。転じて、何でも知り何でもできるかのような人や存在を、誇張・皮肉を込めて表すこともある。
由来
「全知(あらゆることを知る)」と「全能(あらゆることをなし得る能力)」を並べた漢語表現である。中国古典の特定の故事に直接由来する成語ではない。成立した正確な時期は不詳だが、近代、特に明治期以降にキリスト教神学でいう神の「omniscience(全知)」と「omnipotence(全能)」を表す語として定着したと考えられる。
備考
本来は神仏など超越的な存在について用いる語で、人間に使う場合は大げさな賞賛、または皮肉になることがある。「全智全能」とも表記する。
別表記
- 全智全能
補足
- 「全知万能」と混同することがあるが、定着した四字熟語は「全知全能」である。
- 「全智全能」は「知」の代わりに「智」を用いた認められる表記であり、単純な誤字ではない。
- 単に博識・多才という意味ではなく、本来は「あらゆることを知り、あらゆることができる」という絶対的な性質を指す。
例文
- 一神教では、神は全知全能の存在として捉えられることが多い。
- 物語の主人公を全知全能に設定すると、困難を乗り越える過程を描きにくくなる。
- 彼は全知全能であるかのように助言するが、当然ながら知らないこともある。
分類
類義語
- 万能
- 神通自在
対義語
- 無知無能