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元亨利貞

読み方:げん こう り てい

意味

「元」は始まり・根本、「亨」は通達・発展、「利」は利益・適切さ、「貞」は正しさを固く守ることをいう。物事は正しい道理に基づいて始めれば大きく発展し、正道を守り続けることが利益につながる、という意味。易の乾卦が示す四つの根本的な徳目でもある。

由来

中国最古級の古典である「易経」乾卦(けんか)の卦辞「乾、元亨利貞」に由来する。易経の本文は西周から春秋時代頃(おおむね紀元前11世紀~紀元前5世紀頃)に成立・集成されたと考えられる。「元・亨・利・貞」は乾(天)の働きを表す四徳とされ、後の儒家思想では仁・礼・義・智にも対応づけられた。

備考

日常会話で頻出する語ではなく、易学・儒学、社是や書道の題字などで用いられる。単に「順調に成功する」という意味に限定せず、「正しさ・堅固さを守る」という含意を踏まえる必要がある。

例文

  • 社是には、正しい基盤を築いて発展を目指すという元亨利貞の理念が掲げられている。
  • 新しい事業も、短期の利益だけを追わず、元亨利貞の教えに従って誠実に進めるべきだ。
  • 講師は易経の乾卦を解説し、元亨利貞を人として備えるべき四つの徳として紹介した。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字