兀兀禿禿
読み方:こつこつ とつとつ
意味
山や岩などが高くむき出しにそびえ、草木がなく、はげて見えるさまをいう。転じて、遮るものが少なく荒涼とした景観を形容する語。努力を積み重ねる意味の「こつこつ」とは関係がない。
由来
中国の禅籍『碧巌録』に見える語とされる。『碧巌録』は北宋末から南宋初、12世紀前半に編まれた公案集である。「兀兀」は高く抜き出ているさま、「禿禿」は草木などがなく、はげているさまを表し、重ねて荒涼とした山容を強調した。
備考
現代の日常会話ではほとんど用いられず、漢文調・文学的な描写で見られる。通常は「兀兀禿禿たる山」のように、景観を修飾して用いる。
誤用・混同注意
- 努力を続ける意味の「こつこつ」と同じ意味だと誤解しない。
- 「禿禿」はこの語では「とつとつ」と読み、「とくとく」や「はげはげ」とは読まない。
- 「兀」を「元」と書き誤らない。
例文
- 火山の噴火跡には、兀兀禿禿たる岩山が連なっていた。
- 旅人は、雲の切れ間に兀兀禿禿とした峰を見つけた。
- 伐採の後、その丘は兀兀禿禿たる姿をさらしていた。
分類
類義語
- 童山濯濯
- 兀兀突突
対義語
- 鬱鬱葱葱