会心之作
読み方
かいしん の さく
意味
自分の心にかなっており、作者自身が十分に満足できる出来栄えの作品。「作」は絵画・小説・音楽・研究・企画などの制作物を指す。必ずしも世間一般から最高傑作と評価されていることまでを意味するわけではなく、作者の満足・手応えに重点がある。
由来
「会心」は、心にかなうこと、思いどおりで満足することを表す漢語。「之」は古典中国語で現代日本語の助詞「の」に当たり、「会心の作」という意味になる。特定の中国古典に由来する故事成語ではなく、成立時期を特定できる典拠も明確ではない。現代日本語では通常、「会心の作」と表記することが多い。
分類・構成
備考
「之」は「の」の意を表す漢文調の字であり、日常的な文章では「会心の作」と書くのが一般的。客観的な評価よりも、作者本人が満足しているというニュアンスが中心となる。
誤用・混同注意
- 「快心之作」と書くのは一般的ではない。慣用的には「会心之作」または「会心の作」とする。
- 「会心の策」と混同しない。「会心之作」は作品・制作物についていう表現である。
例文
- この小説は長年の取材の成果を注いだ、作者にとって会心之作である。
- 新人監督は、初の長編映画を会心之作として世に送り出した。
- 試行錯誤を重ねて完成したこの企画書は、私自身の会心之作だ。
類義語
- 自信作
- 力作
- 渾身の作
- 傑作
対義語
- 駄作
- 凡作
- 不出来な作品