仏祖正伝
読み方:ぶっそ しょうでん
意味
仏陀から歴代の祖師へ、教え・修行法・悟りの法脈が誤りなく正しく受け継がれてきたこと。また、その正統な教えそのものをいう。特に禅宗、ことに曹洞宗で、坐禅や戒法の正統性を示す語として用いられる。
由来
中国禅における、仏から祖師へ法が正しく伝わるという「法脈」の考え方に基づく禅宗語である。日本では鎌倉時代(13世紀)に道元(1200~1253)が『正法眼蔵』や『弁道話』などで重視し、曹洞宗の重要な概念として定着した。中国でこの四字の形が最初に用いられた正確な時期は特定しにくい。
備考
日常会話で用いる語ではなく、主に禅宗の教義・寺院史・宗教研究の文脈で使われる。「仏祖」は仏陀と歴代の祖師を指し、単なる家系的な継承ではなく、悟りの法の正統な伝承を表す。
別表記
- 佛祖正傳
例文
- 曹洞宗では、坐禅を仏祖正伝の修行として大切にしている。
- 師は仏祖正伝の戒法を、弟子たちに丁寧に説いた。
- この寺は、仏祖正伝の教えを現代に伝えることを理念としている。
分類
類義語
- 正法相伝
- 師資相承
- 嫡々相承