仏法東漸
読み方:ぶっぽう とうぜん
意味
仏教(仏法)が、発祥地であるインドから中央アジア・中国を経て、さらに東方の朝鮮や日本へと、時代をかけて次第に広まっていったこと。「東漸」は東へ少しずつ進み伝わる意。
由来
インドで成立した仏教が東方へ伝播した歴史を表す仏教関係の語。「東漸」は「東へしだいに進む・伝わる」の意である。中国への本格的な伝来は後漢時代(伝承では1世紀、永平10年・67年ごろ)とされ、日本への公伝は6世紀(538年説・552年説)とされる。四字熟語としての厳密な初出年・単一の典拠は明確ではない。
備考
主に仏教史・文化史の文脈で用いる硬い表現。単に「東へ移動する」という意味ではなく、仏教がインドから中国・朝鮮・日本などへ段階的に伝わった歴史を指す。
別表記
- 佛法東漸
補足
- 「東漸」を「とうしん」と読むのは誤りで、標準的な読みは「とうぜん」。
- 仏教が日本へ伝来した一時点だけを指す語ではなく、インドから東アジアへ広がった長期的な伝播全体をいう。
例文
- シルクロードは、仏法東漸を支えた重要な交易路でもあった。
- この展覧会では、インドから日本に至る仏法東漸の歴史を仏像や経典でたどる。
- 寺院建築の様式には、仏法東漸に伴う各地域の文化交流の跡が見られる。
分類
類義語
- 仏教東漸
- 仏法東伝
- 仏教伝来