亥豕魯魚
読み方
がいしょ ろぎょ
意味
字の形がよく似ているために、文字を書き誤ったり読み誤ったりすること。「亥」と「豕」、「魯」と「魚」のような、字形の紛らわしい文字の取り違えをいう。転じて、文書・書物などにおける誤字や誤植一般を指すこともある。
由来
中国古典に由来する。西晋の葛洪が4世紀前半(およそ317年頃)に著した『抱朴子』遐覧篇に、「書を三度写せば、魚は魯となり、帝は虎となる」という趣旨の諺が見える。また、『呂氏春秋』察伝篇には、「己亥」を「三豕」と読み違える話がある。こうした字形の似た文字の誤写・誤読の例から、「亥豕」と「魯魚」を合わせていうようになった。
分類・構成
備考
主に文章語・学術的な文脈で用いられる。現代の日常語では「誤字」「誤植」と言うほうが一般的である。「魯魚亥豕(ろぎょがいし)」という語順の表現も用いられる。
誤用・混同注意
- 「豕」を「豚」として「亥豚魯魚」と書くのは誤り。
- 「亥」を「己」や「已」と取り違えないよう注意する。
- 魚や豚に関する意味だと解するのは誤りで、字形が似たことによる誤字・誤読を表す。
例文
- 古文書を翻刻する際は、亥豕魯魚を防ぐために原本の字形を丁寧に照合する必要がある。
- 手書きの伝票では亥豕魯魚が起こりやすいため、重要な数字や固有名詞は特に確認しよう。
- この校訂本は、写本に含まれていた亥豕魯魚による誤記を注記で訂正している。
類義語
- 魯魚亥豕
- 亥豕之訛
- 魯魚之誤
- 誤字脱字
対義語
- 正確無誤
- 一字不易