二諦中道
読み方:にたい ちゅうどう
意味
仏教、特に天台宗の教理で、世俗的な真理である俗諦と、究極の真理である真諦という二諦の対立・分別を超えた、中道の真理をいう。空諦・仮諦に対する中諦、すなわち中道第一義諦を指す。
由来
インド仏教の中観思想で説かれた「二諦」(世俗諦・第一義諦)の考え方を基礎とする。中国・隋代(6世紀末〜7世紀初め)に智顗が大成した天台教学では、空・仮・中の三諦説が整えられ、二諦を超える中道の真理を「二諦中道」と呼んだ。語としての厳密な初出年は不明。
備考
日常会話で用いる語ではなく、主に仏教学・天台宗の教理を論じる場面で使う専門語である。「二諦」と「中道」を単純に並べた語ではなく、三諦説との関係で理解される。
例文
- 天台教学では、空諦と仮諦を包み込む真理として二諦中道が説かれる。
- 僧侶は講義の中で、二諦中道の立場から現象と真理の関係を説明した。
- 二諦中道を理解するには、まず俗諦と真諦の区別を学ぶ必要がある。
分類
類義語
- 中道第一義諦
- 第三諦