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二河白道

読み方:にが びゃくどう

意味

浄土教で説かれる譬喩。水の河は貪欲、火の河は瞋恚(怒り)を表し、その間にある細い白い道は、阿弥陀仏を信じて極楽浄土へ往生する道を表す。転じて、煩悩や危険に囲まれながらも、信念をもって進むべき唯一の道という意味でも用いられる。

由来

中国・唐代の浄土教僧、善導(613~681)が7世紀に著した『観経疏』(正式には『観無量寿経疏』)の「散善義」に説いた譬喩に基づく。旅人の前方に水と火の二つの河があり、その間の細い白道を通って西方へ進む話で、水河を貪欲、火河を瞋恚、白道を阿弥陀仏への信心と浄土往生の道になぞらえる。

備考

本来は浄土真宗などで重視される仏教語であり、日常会話での使用は多くない。「二河」は水河と火河、「白道」は両者の間にある細い道をいう。宗教的文脈では、単なる「危険な道」の意味に矮小化しないよう注意する。

補足

  • 「にかわはくどう」などと読まず、標準的な読みは「にがびゃくどう」。
  • 単に危険な状況を表す語と誤解されることがあるが、本来は貪欲・瞋恚を離れ、阿弥陀仏を信じて浄土へ向かう道を説く譬喩である。

例文

  • 二河白道の譬えは、煩悩に迷う人にも阿弥陀仏の救いへ至る道があることを示している。
  • 困難に挟まれて進退に迷った彼は、二河白道を渡るような覚悟で新しい仕事に踏み出した。
  • 法話では二河白道を題材にして、信じて一心に進むことの大切さが語られた。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字