丹青妙手
読み方:たんせい みょうしゅ
意味
絵を描く技量がきわめて優れていること。また、そのように優れた画家・絵師をいう。「丹青」は本来、赤と青の顔料を指し、転じて絵画の意味となった。「妙手」は巧みな腕前、またはその持ち主の意である。
由来
「丹青」は古代中国で用いられた赤色・青色の顔料で、後に絵画一般を指す語となった。「妙手」は非常に巧みな技や、その技をもつ人の意である。唐代後期(9世紀ごろ)の高蟾の詩「金陵晩望」に「世間無限丹青手、一片傷心画不成」とあり、この「丹青手」の表現などを背景に、優れた画家・画技をいう「丹青妙手」が定着したとされる。
備考
主に絵画、とくに画家の優れた技量や画家本人をほめる雅語である。日常会話ではあまり用いず、美術評・伝記・文章語で使われることが多い。「丹精妙手」と書かないよう注意する。
補足
- 「丹精妙手」は誤りで、正しくは「丹青妙手」。
- 「丹青」を「たんしょう」と読まず、「たんせい」と読む。
例文
- その絵師は人物画の丹青妙手として、都の人々から高く評価された。
- 祖父は丹青妙手であり、季節ごとの山里の景色を見事な水墨画に残した。
- 細部まで生き生きと描き出す彼女の筆遣いには、まさに丹青妙手の趣がある。
分類
類義語
- 画伯
- 名画家
- 能筆
- 絵の達人
対義語
- 拙筆
- 稚拙