中庸之道
読み方:ちゅうよう の みち
意味
儒教でいう、物事の一方に偏ったり、過不足に陥ったりせず、時・場所・立場に応じた最も適切なあり方を選ぶべきだという考え方。単に両者の中間を取る妥協や折衷ではなく、状況にかなった正しい均衡を重んじる。
由来
中国の儒家思想に由来する。『礼記』の一篇「中庸」で説かれる「中庸」の思想を、「中庸の道」として表した語である。「中庸」は戦国時代(紀元前4〜3世紀ごろ)に成立したとされ、子思の作と伝えられるが、成立事情には異説もある。のちに『中庸』は四書の一つとして重視され、日本にも儒学とともに広まった。
備考
「中庸」は単なる「ほどほど」や妥協ではない。各場面で過不足のない適切さを判断し、実行するという儒教的な倫理観を表す。
補足
- 単なる折衷・妥協を意味すると解するのは不十分であり、状況に応じた適切さ・均衡をいう。
- 「中用之道」と書くのは誤りで、正しくは「中庸之道」。
例文
- 彼は中庸之道を重んじ、急進策にも現状維持にも安易に傾かなかった。
- 教育の場では、規律と自由の均衡を考える中庸之道が求められる。
- 中庸之道とは、対立する二つの意見を機械的に半分ずつ採ることではない。
分類
類義語
- 中道
- 中正
- 不偏不倚
対義語
- 偏向
- 極端
- 過不足