両敗倶傷
読み方:りょうはい ぐしょう
意味
争っている双方がともに敗れ、同じように傷ついたり損害を受けたりすること。対立や競争を続けた結果、勝者が出ないまま両者が疲弊する状況をいう。
由来
中国前漢時代(紀元前1世紀ごろ)に司馬遷が編纂した「史記」の「張儀列伝」に見える故事に基づくとされる。戦い合う二者が、ともに敗れて傷つくことを表した「両敗倶傷」という表現が、日本でも四字熟語として定着した。
備考
人同士の争いのほか、企業間競争や国家間の対立にも用いる。単に双方が引き分けることではなく、双方が敗北・損害を被るという否定的な意味合いが強い。
別表記
- 両敗俱傷
誤用・混同注意
- 「両敗具傷」とは書かない。「倶」は「ともに」の意である。
- 双方が勝つ意味や、単なる引き分けの意味と誤解しない。双方が敗れ、損害を受けることをいう。
例文
- 過度な値下げ競争を続ければ、二社とも両敗倶傷に陥りかねない。
- 感情的な訴訟合戦は、当事者双方にとって両敗倶傷の結果となった。
- 両国は戦争を長引かせれば両敗倶傷になると判断し、停戦交渉を始めた。
分類
類義語
- 共倒れ
- 相打ち
- 痛み分け
- 両損
対義語
- 一人勝ち
- 独り勝ち
- 完全勝利