両全其美
読み方
りょうぜん その び
意味
二つの事柄、または対立・関係する双方について、どちらも損なうことなく十分によい結果を得ること。両方の長所や利益をともに生かし、双方が満足できる状態にすることをいう。
由来
中国・元代(13世紀後半~14世紀)の無名氏による雑劇「連環計」第三折に見える「両全其美」に基づくとされる。「両全」は二つの事柄をともに完全にすること、「其美」はそれぞれのよさ・美点を指す。そこから、双方にとって満足できる結果を得る意となった。
分類・構成
備考
日常会話ではやや硬く、政策・交渉・経営など、二つの目的や双方の利益を両立させる文脈で用いる。「一挙両得」よりも、双方をともに満たすことに重点がある。
誤用・混同注意
- 「りょうぜんきび」と音読みするのは一般的でなく、標準的な読みは「りょうぜんそのび」。
- 単に「二つとも美しい」という外見の評価に限る語ではなく、二つの目的・双方の利益をともに満たす意である。
例文
- この提案は、利用者の利便性と事業者の採算を両全其美にする解決策として評価された。
- 交渉では、一方だけが譲歩するのではなく、両全其美の合意を目指すべきだ。
- 環境保全と地域経済の発展を両全其美として実現する観光政策が求められている。
類義語
対義語
- 顧此失彼
- 一得一失