与虎謀皮
読み方:よこ ぼうひ
意味
利害が正面から対立する相手に、その相手自身の不利益となる事柄を相談したり要求したりすること。虎に自分の皮を差し出すよう頼むようなもので、実現する見込みのない相談・交渉のたとえ。
由来
中国の類書である『太平御覧』(北宋、983年完成)が引用する『符子』の寓話に由来する。そこでは「狐にその皮を求め、羊にその肉を求める相談をする」とあり、狐や羊は逃げ去るため相談は成立しない。原話の「与狐謀皮」から、後に虎を用いる「与虎謀皮」の形も定着した。『符子』そのものの正確な成立年は不詳である。
備考
文章語・故事成語として、制度改革や利害調整の非現実性を批判する際に用いる。相手を単に悪人とみなす語ではなく、利害が衝突する状況をいう。
別表記
- 与狐謀皮
補足
- 「与狐謀皮」は誤字ではなく、原典に近い認められた異形である。
- 「よとらぼうひ」ではなく、慣用読みは「よこぼうひ」である。
例文
- 既得権を失う当事者だけに改革案の作成を任せるのは、与虎謀皮に等しい。
- 密猟で利益を得る者へ、代替策もなく保護活動への協力を求めても、与虎謀皮となりかねない。
- 相手の利益を全く考慮せず譲歩だけを迫る交渉は、与虎謀皮で成功しないだろう。
分類
類義語
- 与狐謀皮
- 与羊謀羞
対義語
- 利害一致
- 協力一致