下陵上替
読み方
かりょう じょうたい
意味
下位の者が上位の者をしのいでその地位を奪い、取って代わること。身分・組織・社会における上下の秩序が乱れ、下の者が上の者を圧倒する状況をいう。
由来
中国の歴史書・古典である春秋左氏伝の昭公二十六年(紀元前516年ごろの記事)にある「下陵上替、能無乱乎(下が上をしのぎ、上に取って代われば、どうして乱れずにいられようか)」に由来する。「陵」は「しのぐ・おかす」、「替」は「取って代わる」の意。
分類・構成
備考
現代日本語では「下剋上」のほうが一般的である。主に歴史上の権力交代や、上下関係の秩序が崩れる場面で用いられ、肯定的な意味合いは弱い。
誤用・混同注意
- 「下凌上替」と書くのは一般に誤りで、四字熟語としては「下陵上替」とする。
- 「下剋上」とほぼ同義だが、下陵上替は特に上下秩序の乱れを批判的に述べる古典的な表現である。
例文
- 戦国時代には、家臣が主君をしのいで実権を握る下陵上替の例が少なくなかった。
- 組織内で若手が古参幹部を排除しようとする動きを、評論家は下陵上替の兆しだと評した。
- 単なる健全な世代交代まで下陵上替と呼ぶのは、やや否定的に過ぎる見方だ。
類義語
- 下剋上
- 以下犯上
- 簒奪
対義語
- 上下有序
- 尊卑有序
- 長幼有序