三聚浄戒
読み方:さんじゅ じょうかい
意味
大乗仏教における菩薩の戒めを三つに分けたもの。悪を防ぐ「摂律儀戒」、善を積む「摂善法戒」、人々を利益し救う「摂衆生戒」から成る。単に禁止を守るだけでなく、積極的な善行と他者への奉仕まで含めた戒律観をいう。
由来
インド大乗仏教の菩薩戒の思想に由来する語で、中国語仏典に訳されて東アジアへ伝わった。『瑜伽師地論』などに、律儀を守る戒・善法を修める戒・衆生を利益する戒という三分類が説かれる。『瑜伽師地論』の漢訳は唐代の646~648年頃に玄奘が行ったとされ、日本では奈良時代以後、天台宗・禅宗などで重視された。
備考
仏教、とくに大乗仏教の菩薩戒に関する専門語。「摂衆生戒」は宗派や経典により「摂受衆生戒」「饒益有情戒」などとも表される。日常会話で使われる語ではない。
別表記
- 三聚淨戒
例文
- 受戒の儀式では、三聚浄戒の内容が丁寧に説かれた。
- 三聚浄戒は、悪を避けるだけでなく、善を行い他者を助けることを求めている。
- 僧侶は三聚浄戒を日々の行いの指針として、地域の人々に奉仕した。
分類
類義語
- 三聚戒