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三祇百劫

読み方:さんぎ ひゃっこう

意味

菩薩が長い修行を重ねて仏になるまでに要する、きわめて長大な時間をいう仏教語。「三祇」は三阿僧祇劫、「百劫」は百大劫を指す。転じて、何事かを成し遂げるまでに気の遠くなるほど長い年月がかかることにもいう。

由来

インド仏教における菩薩の修行期間に関する思想に由来する。「祇」は「阿僧祇(あそうぎ)」の略で、数え切れないほど大きな数を表す。「三祇百劫」は、成仏までに三阿僧祇劫と百劫を要するという説を簡略に表した語である。大乗仏教の経論が成立・漢訳されたおおむね1~5世紀頃以降に中国仏教で用いられ、日本にも仏教語として伝わった。特定の初出文献・年は不明。

備考

本来は菩薩が成仏するまでの修行期間を表す専門的な仏教語。日常では「非常に長い時間」のたとえとして用いられるが、やや硬く、文章語的である。

誤用・混同注意

  • 「三祇百却」と書くのは誤り。正しくは「三祇百劫」。
  • 「三祇」は「さんぎ」と読み、「さんし」などとは読まない。

例文

  • 仏道を究める道のりは三祇百劫にも等しい長さだと説かれる。
  • 一朝一夕では身につかない技であり、本人は三祇百劫の修練を覚悟している。
  • 研究の完成まで三祇百劫を要するように思えても、日々の積み重ねを怠ってはならない。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字