三世一爨
読み方:さんせい いっさん
意味
祖父母・父母・子など、三代の家族が同じ家に住み、一つのかまどで炊事・食事をすること。転じて、親族が長く同居し、家が代々繁栄している大家族のあり方をいう。
由来
「三世」は三代、「一爨」は一つのかまどで炊事することを表す。「爨」は、かまど・炊事の意をもつ漢字である。三代の親族が同じかまどを囲んで暮らす大家族の姿を漢文調に表した語として日本語に定着した。特定の原典および成立年代は明確ではない。
備考
現代では核家族化が進んだため、日常会話ではあまり使われない。単に三代が同居するだけでなく、家計・炊事を共にする密接な家族生活の含みがある。
誤用・混同注意
- 「三世」を「前世・現世・来世」の意味に解するのは誤り。ここでは三代の家族を指す。
- 「一爨」の「爨」を「算」などと書き換えない。
例文
- 祖父母、両親、子供が一つ屋根の下で暮らす我が家は、まさに三世一爨である。
- 地域誌には、かつては三世一爨の大家族がこの村に多く見られたと記されている。
- 相続を機に、三世一爨の暮らしを続けるか、それぞれ分家するかを家族で話し合った。
分類
類義語
- 三世同居
- 三代同堂
- 同居共爨
対義語
- 別居
- 分家