万善万行
読み方:まんぜん まんぎょう
意味
あらゆる善い行いと、仏道修行のすべてをいう語。特に浄土教では、念仏以外にも布施・持戒・読経・造寺造仏など、往生や悟りを願って行う種々の善行・修行を総称する。
由来
仏教語。「万善」は数限りない善行、「万行」は数限りない修行・実践を意味する。中国・日本の浄土教で、念仏と対比される諸種の善行を表す語として用いられてきた。成立を特定できる単一の典籍・年代は明確でないが、日本では平安末~鎌倉時代(11~13世紀ごろ)以降の浄土教文献で広く見られる。
備考
主に仏教、特に浄土教の文脈で用いる語。日常会話ではまれで、一般には「あらゆる善行・修行」と言い換えると分かりやすい。念仏と対比して「念仏以外の諸行」を指す場合がある。
補足
- 「万全万行」と書くのは誤り。「万善万行」が正しい。
- 「ばんぜんばんぎょう」と読まない。正しくは「まんぜんまんぎょう」。
例文
- 浄土教では、万善万行を積むことよりも、阿弥陀仏を信じて念仏することを重んじる教えが説かれることがある。
- 布施や持戒、読経などの万善万行は、仏道を歩むための大切な実践である。
- 彼は日々の小さな親切も万善万行の一つと考え、進んで人を助けた。
分類
類義語
- 諸善万行
- 諸行万善
- 一切善行
- 万行