七覚八正
読み方:しちかく はっしょう
意味
仏教で、悟りに至るために修める「七覚支(しちかくし)」と「八正道(はっしょうどう)」を合わせていう語。七覚支は念・択法・精進・喜・軽安・定・捨、八正道は正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定を指す。仏道修行の基本的な実践項目を総称する。
由来
「七覚支(七覚分)」と「八正道」を略して並べた仏教語である。両者は釈迦の教えに基づく初期仏教の重要な修行体系で、成立の思想的背景は紀元前5世紀頃の古代インドにさかのぼる。内容は『阿含経』などの初期仏教経典に説かれるが、「七覚八正」という四字の省略形がいつ成立したかは明確ではない。
備考
宗教・仏教学の文脈で用いる専門語で、日常会話で比喩的に使われることは少ない。「七覚」は通常「七覚支」、「八正」は通常「八正道」の略である。
誤用・混同注意
- 「七覚八正」は「七覚支」と「八正道」を略した語であり、七つと八つを合わせて十五の単一項目を指す語ではない。
- 「八正道」を「八聖道」とするのは、仏典上の関連表現ではあるが、通常の日本語の定着した呼称としては「八正道」が一般的である。
例文
- 僧は七覚八正を日々の修行の指針として、心を整えた。
- 講話では、七覚八正のうち正念と正定の大切さが詳しく説明された。
- 七覚八正は、単なる知識ではなく、日常の行いに生かすべき仏教の実践項目である。
分類
類義語
- 七覚支八正道