七死七生
読み方
しちし しちしょう
意味
七度死んで七度生まれ変わること。転じて、たとえ何度命を失っても生まれ変わり、志を果たそうとするほどの強い決意をいう。特に、国や主君のために尽くし、敵を討とうとする覚悟を表す歴史的・文語的な表現である。
由来
南北朝時代の武将・楠木正成に結び付けられる語。建武3年(1336年)、湊川の戦いで敗れた正成が、何度生まれ変わっても朝敵を滅ぼすと誓ったという『太平記』の記述が背景とされる。『太平記』は14世紀後半に成立した軍記物である。「七死七生」は、その「七生」の決意を四字にまとめた表現として用いられる。
分類・構成
備考
日常会話ではあまり用いない文語的・歴史的な語。楠木正成や「七生報国」と結び付けて使われることが多く、軍国主義期にも強調された背景があるため、現代では用いる場面や文脈に配慮するとよい。
誤用・混同注意
- 「七転八起」と同じく単なる再起・立ち直りの意味だと解するのは不十分で、死後も生まれ変わって志を遂げようとする強烈な決意を表す。
- 「七生報国」と混同されやすいが、「七生報国」は七度生まれ変わって国に報いる意をより直接的に表す語である。
例文
- 楠木正成は、七死七生の覚悟で朝廷に尽くした武将として語り継がれている。
- 彼は七死七生の思いで、失敗しても研究をあきらめなかった。
- 碑文には、国難に立ち向かう人々の七死七生の決意が刻まれている。