一見傾心
読み方:いっけん けいしん
意味
初めて会った人を一度見ただけで深く慕い、心をひかれること。現代では主に、初対面の相手に強く恋愛感情を抱く「一目惚れ」の意味で用いる。
由来
中国の歴史書『資治通鑑』の「晋紀・孝武帝太元二十一年」にある「既見傾心、便為殊死之交」に基づく。太元二十一年は西暦396年で、書物としての『資治通鑑』は北宋の1084年に成立した。原文は、会ってすぐ深く心を寄せ、命を懸けるほどの交わりになったという趣旨である。
備考
現代では主に恋愛の「一目惚れ」の意味で使うやや硬い表現である。原典では、初対面で深く心を寄せることをいい、必ずしも恋愛に限る意味ではない。
誤用・混同注意
- 「一見」は、この語では「いちげん」ではなく「いっけん」と読む。
- 「一見鐘情」は中国語で広く用いられる近い表現であり、日本語では通常「一見傾心」を用いる。
例文
- 彼は展覧会で出会った女性に一見傾心し、思い切って話しかけた。
- その小説は、主人公が旅先で知り合った画家に一見傾心する場面から始まる。
- 一見傾心したとしても、相手の人柄を時間をかけて知ることは大切だ。
分類
類義語
- 一目惚れ
- 一目ぼれ
対義語
- 無関心
- 冷淡