一笑置之
読み方
いっしょう ちし意味
人の意見・批判・出来事などを、笑って問題にせず、相手にしないで放っておくこと。「一笑」は少し笑うこと、「置之」はそれを脇に置く、つまり取り上げないことを表す。軽蔑や余裕をもって、まともに取り合わないというニュアンスがある。由来
中国・南宋時代(12~13世紀)の詩人、陸游(1125~1210)の詩『書夢』にある「一笑俱置之(いっしょうともにこれをおく)」に基づくとされる。これは「笑ってすべて脇へ置く」、すなわち気にかけないという意味である。日本では漢文由来の四字熟語として用いられ、日本でいつ熟語として定着したかは明確ではない。備考
「一笑に付す」とほぼ同義。単に気にしないというより、笑って退ける・相手にしないという響きがあるため、真剣な悩みや正当な批判に用いると冷淡な印象を与えることがある。例文
- 根拠のないうわさなので、彼は一笑置之して仕事を続けた。
- 批判を一笑置之するのではなく、改善に役立つ意見まで見落とさないようにしたい。
- 相手の挑発は一笑置之し、冷静に事実だけを説明した。
類義語
- 一笑に付す
- 歯牙にもかけない
- 取り合わない
- 一顧だにしない
対義語
- 真剣に取り合う
- 重く受け止める
- 重視する
- 深刻に考える