一生補処
読み方:いっしょう ふしょ
意味
仏教で、次に生まれ変わる一生を経れば仏になることが定まっている菩薩、またはその位をいう。「補処」は、仏の後継者としてその位を補うこと。一生補処の菩薩の代表として、釈迦仏の後に仏となるとされる弥勒菩薩が挙げられる。
由来
中国語訳された仏典に由来する仏教語で、サンスクリット語の「一度の生を残して仏果に至る者」を表す語の漢訳とされる。後漢から三国時代ごろに漢訳が成立したとされる『無量寿経』などに「一生補処菩薩」の形で見える。日本には仏教伝来後に伝わり、主に仏教教学上の専門語として用いられてきた。
備考
通常は「一生補処の菩薩」または「一生補処菩薩」の形で用いる。日常会話で使われることは少なく、弥勒信仰や浄土教、仏教教理の文脈で見られる。
例文
- 弥勒菩薩は、釈迦如来の後を継いで未来に仏となる一生補処の菩薩とされる。
- 『無量寿経』では、浄土に往生した菩薩が一生補処の位に至ることが説かれている。
- 一生補処は、一般的な成功や後継者を指す語ではなく、成仏が約束された菩薩を表す仏教用語である。
分類
類義語
- 等覚
- 後補仏
- 一生所繋