一波万波
読み方
いっぱ ばんぱ
意味
一つの波が起これば、それに続いて無数の波が起こるという意。転じて、一つの出来事や行動をきっかけとして、影響が次々と広がり、多くの事態が生じることをいう。小さな原因が大きな反応や変化を招く様子を表す。
由来
中国の禅書『五灯会元(ごとうえげん)』に見える「一波纔動万波随(いっぱ さいどう ばんぱ したがう)」に由来する。「一つの波がようやく動くと、万の波がそれに従って起こる」という意味の句を四字に縮めたもの。『五灯会元』は南宋時代の1252年ごろに普済(ふさい)が編んだとされる。
備考
禅語に由来する硬い表現で、日常会話より文章・講演・評論などで使われやすい語です。単に「波乱が多い」という意味ではなく、一つの事柄から影響が連鎖的に広がることを表します。
例文
- その投稿をきっかけに議論が各方面へ広がり、まさに一波万波の状況となった。
- 制度を一部改正しただけでも関連する業務に影響が及ぶため、一波万波を見越した準備が必要だ。
- 小さなうわさが一波万波となって広まり、会社はすぐに公式説明を出した。
類義語
- 一波纔動万波随
- 連鎖反応
- 波及効果
- ドミノ現象
対義語
- 平穏無事
- 無風状態