一死一生
読み方
いっし いっしょう
意味
死ぬか生きるかという、きわめて重大で危険な局面をいう。また、そのような覚悟で物事に臨むことをいう。もとは、生死のような苦難に直面したときにこそ、本当の友情や人の情けが分かるという意味を持つ。
由来
中国・前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに著した「史記」の「汲鄭列伝」にある故事に基づく。廷尉の翟公は、地位を失うと客が去り、復職すると客が戻ったため、門に「一死一生、乃ち交情を知る」と掲げた。生死に関わる時こそ真の交情が分かる、という意味である。
分類・構成
備考
現代では主に「一死一生の大勝負」「一死一生の覚悟」のように、生死を懸けるほどの重大な場面について用いる。原典では、苦難の際に真の友情が明らかになることに重点がある。
誤用・混同注意
- 「一生一死」と語順を逆にするのは一般的な四字熟語としては不適切(正しくは「一死一生」)。
- 単に「一度死んで一度生きる」という回数の意味ではなく、生死を懸けた重大な局面を表す。
例文
- 選手たちは、一死一生の大勝負に臨む覚悟で決勝戦の舞台に立った。
- 会社の存続を左右する交渉だけに、経営陣は一死一生の思いで条件の調整を進めた。
- 遭難した仲間を救うため、彼は一死一生の決意で吹雪の山へ向かった。