一望無辺
読み方:いちぼう むへん
意味
ひと目で見渡せる範囲に、果てや境界がないこと。見渡す限りどこまでも広々としているさまをいう。広大な平原・海・空・雪原などの景色を形容する際に用いる。
由来
中国の現代作家・周而復(しゅうじふく)の長編小説『上海的早晨』第四部に見られる表現とされる。20世紀中頃(1950~60年代ごろ)の中国現代文学に由来する用例が知られており、特定の中国古典の故事に基づく成語ではない。「一望」はひと目で見渡すこと、「無辺」は境界・果てがないことを表す。
備考
主に自然の広大な景観を描写する、やや文章語的な表現。「一望千里」「一望無際」とほぼ同じ意味で使われる。人の能力や将来を表す語としては通常用いない。
別表記
- 一望無邊
誤用・混同注意
- 「一望無遍」と書くのは誤り。正しくは「一望無辺」。
- 「無辺」を「むべん」と読まず、「むへん」と読む。
- 「一望無限」は一般的な四字熟語としては用いず、「一望無辺」または「一望無際」とする。
例文
- 展望台に立つと、眼下には一望無辺の大平原が広がっていた。
- 冬の北海道では、一望無辺の雪原が地平線まで続いて見えることがある。
- 沖へ出るにつれ、島影のない一望無辺の海原に包まれた。
分類
類義語
対義語
- 狭隘
- 狭小