一日万機
読み方
いちじつ ばんき
意味
一日に非常に多くの重要な政務・仕事を処理しなければならないほど、多忙であること。もとは君主が国家の重要な政務を数多く扱うことをいい、現在では政治家・経営者などの極めて多忙な立場にも用いる。
由来
中国の古典『書経』の「皋陶謨」にある「一日二日万幾(いちじつじじつばんき)」に由来する。「万幾」は無数の重要な政務・事柄の意で、原文は君主が日々きわめて多くの政務に心を配るべきことを述べたもの。『書経』は伝承上は古代中国(堯・舜の時代)に結び付けられるが、文献の成立時期には諸説がある。日本では「一日万機」として四字熟語化した。
分類・構成
備考
本来は君主・為政者の多忙な政務を表す、硬く文章語的な表現。「一日万機の身」「一日万機を処理する」のように用いる。単に予定が多いという軽い意味にはやや大げさである。
誤用・混同注意
- 読みを「いちにちまんき」としない。標準的な読みは「いちじつばんき」。
- 原典には「一日二日万幾」とあり、「幾」の字が用いられている。現代日本語の四字熟語としては通常「一日万機」と書く。
例文
- 首相は一日万機の政務をこなし、国内外の課題への対応に追われている。
- 創業期の社長は、資金調達から採用まで一日万機の日々を送った。
- 皇帝は一日万機の身であり、些細な案件まですべてを自ら裁決することはできなかった。