一往無前
読み方:いちおう むぜん
意味
いったん決意して行動を始めたら、ためらったり後退したりせず、ひたすら前進すること。また、そのような強い気概や態度をいう。
由来
中国の歴史書『宋史』の「趙鼎伝」に見える「一往無前之気」に基づく故事成語。南宋の宰相・趙鼎(1085~1147年)に関する記述で、ひとたび進み出たなら退かないほどの気概を表した。『宋史』自体は元代の1340年代に編纂された。
備考
主に「一往無前の気概」「一往無前の精神」のように、強い決意をたたえる文脈で用いる。無謀さを含みうる「猪突猛進」とはニュアンスが異なる。「一応無前」と書かない。
誤用・混同注意
- 「一応無前」は誤り(正しくは「一往無前」)。
- 「一往」を日常語の「一応」と混同し、「いちおう無前」の意味を「ひとまず障害がないこと」と解釈するのは誤り。
例文
- 彼女は困難な交渉にも、一往無前の気概で臨んだ。
- 新規事業を一往無前に推進するだけでなく、リスクの検証も欠かせない。
- 一往無前の精神で挑戦を続けた結果、チームは目標を達成した。