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一往情深

読み方

いちおう じょうしん

意味

ひとたび心を寄せたり感動したりすると、その思いが非常に深く、簡単には変わらないこと。特に、情愛が深く、一つの対象にひたむきに気持ちを注ぐさまをいう。

由来

中国・南朝宋の劉義慶編『世説新語』の「任誕」篇に見える故事に基づく。東晋(4世紀)の音楽家・桓伊(桓子野)が清らかな歌を聞くたびに深く感動したことを、謝安が「一往有深情」と評したとされる。「一往有深情」から「一往情深」となった表現である。

分類・構成

備考

現代日本語では日常会話よりも、文章語・漢文調の表現として用いられる。「一往」は「一応」とは異なり、「ひたすらに」「いったん」を表す。恋愛だけでなく、音楽・故郷・自然などへの深い愛着にも使える。

誤用・混同注意

  • 「一応情深」と書くのは誤り。「一往」は「ひたすらに」「いったん」の意であり、「一応」とは別語。
  • 出典の形は「一往有深情」であり、「一往情深」はその省略・定着した形である。

例文

  • 彼は故郷の民謡を聴くと、一往情深の思いで目を潤ませる。
  • 一往情深な性格の彼女は、いったん信頼した友人を決して見捨てない。
  • その画家の作品には、自然に対する一往情深の愛情が表れている。

類義語

  • 一往有情
  • 情深義重
  • 情意投合
  • 愛不釈手

対義語

この四字熟語に使われている漢字