一失一得
読み方:いっしつ いっとく
意味
一方で何かを失う反面、別の一方では何かを得ること。物事には利益と損失、長所と短所が併せてあることをいう。損得の両面を冷静に考える場面で用いる。
由来
中国・前漢時代(紀元前2世紀ごろ)に編まれた思想書『淮南子』に由来するとされる。物事の得失や禍福は一面的には決められず、得ることと失うことが相伴うという考え方を表した語である。語順を替えた「一得一失」も用いられる。
備考
損と得がともにあることを客観的に述べる語で、必ずしも損失と利益が同じ大きさであるという意味ではない。「一得一失」も辞書に認められる語順の異形。
別表記
- 一得一失
誤用・混同注意
- 「一失一得」は、損失と利益が必ず数量的に同じであることをいう語ではない。
- 「一得一失」は誤記ではなく、辞書に認められる語順の異形である。
例文
- 新制度の導入には費用がかかるが、業務効率は上がるため、一失一得といえる。
- 都会へ転職すれば通勤時間は短くなる一方、家賃は上がる。一失一得の選択だ。
- この交渉で価格を譲歩したのは一失一得であり、その代わりに長期契約を得た。