一仏二名
読み方:いちぶつ にみょう
意味
一つの仏に二つの名称・呼び名があること。特に阿弥陀仏について、「無量寿仏」と「無量光仏」は別々の仏ではなく、同じ一仏をその徳に応じて呼び分けた名である、という意味で用いる。
由来
インド仏教の阿弥陀仏の名に由来する。サンスクリット語のアミターユス(Amitāyus=無量寿)とアミターバ(Amitābha=無量光)は、中国で漢訳仏典を通じて同一の仏の別名として理解された。『阿弥陀経』などの浄土教経典が漢訳された2~5世紀ごろ以降に基盤ができた考え方で、「一仏二名」という四字の表現自体の成立時期は明確ではない。
備考
主に仏教、特に浄土教に関する専門的な語で、日常会話ではほとんど用いない。「二名」は「にめい」ではなく「にみょう」と読む。単に二つの別名があるという意味に限らず、同一の仏であることを強調する語である。
別表記
- 一佛二名
誤用・混同注意
- 「二名」を「にめい」と読むのは誤りで、正しくは「にみょう」。
- 「一仏二名」を二人の仏を指す語と解するのは誤りで、一つの仏に二つの名がある意である。
例文
- 阿弥陀如来を無量寿仏・無量光仏と呼ぶのは、一仏二名の例である。
- 講義では、一仏二名という考え方を通して、阿弥陀仏の寿命と光明の徳を学んだ。
- 二つの名を見て別の仏だと思ったが、資料を読むと一仏二名として説明されていた。
分類
類義語
- 一仏異名