逢うた時に笠を脱げ
読み方
おうた とき に かさ を ぬげ意味
人に会ったその機会に、礼や頼み事、用件などをすぐ済ませよということ。笠を脱いで挨拶するように、よい機会を逃さず、その場で取るべき行動を取れという戒め。先延ばしにすると次の機会が来るとは限らない、という意味で使う。由来
成立年代は不詳。笠をかぶって外出・旅をしていた時代に、道で知人や目上の人に会ったら笠を脱いで敬意を示し、挨拶した習慣に由来する。近世、少なくとも江戸時代には、こうした礼法を背景に「会った時こそ用を済ませるべきだ」という教訓として広まったと考えられる。備考
「逢うた」は古風・方言的な言い方で、現代では「会った時に笠を脱げ」とも表記される。日常会話ではやや古めかしいが、教訓的表現として通じる。例文
- 先生に推薦状をお願いしたいなら、廊下で見かけた今が好機だ。逢うた時に笠を脱げだよ。
- 取引先の部長に偶然会えたので、逢うた時に笠を脱げと思い、その場で企画書を渡した。
- お礼を言うなら次に会った時でいい、ではなく、逢うた時に笠を脱げで、今日電話しなさい。
- 彼は謝る機会を逃し続けていたが、母に『逢うた時に笠を脱げ』と言われ、友人にすぐ連絡した。
- 面接官が説明会に来ていると知り、逢うた時に笠を脱げと考えて、終了後に質問しに行った。
類義語
- 思い立ったが吉日
- 善は急げ
- 好機逸すべからず
- 鉄は熱いうちに打て
- 時は金なり
対義語
- 後悔先に立たず
- 時機を失う
- 泥縄式