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貰う物は夏も小袖

読み方

もらう もの は なつ も こそで

意味

人からただでもらう物なら、たとえ季節外れで今すぐ役に立たない小袖であってもありがたく受け取る、という意味。転じて、贈り物や好意は多少不都合があっても文句を言わず感謝すべきだ、また無料でもらえる物は何でもうれしい、というたとえ。

由来

成立時期や初出は未詳。小袖は平安末期以降に下着として用いられ、室町時代以降は一般的な着物となった衣服。暑い夏には不向きな小袖でさえ、ただでもらえるならありがたい、という日常感覚から生まれた俗諺とされる。江戸時代ごろには庶民の間で広まっていたと考えられるが、正確な年代は不明。

備考

「夏も」は「夏であっても」の意。やや古風な表現で、日常会話では「もらえるだけありがたい」に言い換えることが多い。相手の贈り物を評価する場面では失礼にならないよう注意。

例文

  • サイズが少し合わない上着だったが、貰う物は夏も小袖と思ってありがたく受け取った。
  • 友人が余った食材を分けてくれた。今夜の献立とは違うけれど、貰う物は夏も小袖だ。
  • 景品の色は好みではなかったが、無料なのだから貰う物は夏も小袖で文句は言えない。
  • 先輩から古い参考書をもらった。最新版ではないが、貰う物は夏も小袖で、基礎の勉強には十分役立つ。
  • 会社から配られた記念品に不満を言う人もいたが、私は貰う物は夏も小袖だと思って大切に使っている。

類義語

  • 貰い物に苦情なし
  • 貰い物に難はつけぬ
  • 戴く物は夏も小袖
  • 馬を貰って口を見るな

対義語

  • ただほど高いものはない
  • 安物買いの銭失い

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