貧賤の交わりは忘るべからず
読み方
ひんせん の まじわり は わする べからず意味
貧しく身分が低かったころに親しく付き合い、苦労を共にした友人や恩人との交わりは、出世したり裕福になったりしてからも決して忘れてはならない、という戒め。昔の友情や恩義を大切にせよという意味。由来
中国の史書『後漢書』宋弘伝に見える「貧賤之知不可忘、糟糠之妻不下堂」に由来する故事成語。范曄による『後漢書』は5世紀ごろ成立し、話自体は後漢の光武帝の時代(1世紀)に置かれる。貧しい時代の友を忘れてはならないという宋弘の言葉から広まった。備考
やや硬い表現で、日常会話よりも文章・挨拶・教訓的な文脈で使われる。「交わり」は友人関係を指し、恋愛関係に限らない。例文
- 社長になった今も、彼は創業当時に支えてくれた仲間を大切にしている。まさに貧賤の交わりは忘るべからずだ。
- 有名になったからといって、下積み時代の友人を粗末にしてはいけない。貧賤の交わりは忘るべからずというだろう。
- 彼女は成功後も、苦しい学生時代に助けてくれた友人へ毎年礼状を送っている。貧賤の交わりは忘るべからずを実践しているのだ。
- 昔の同僚から頼み事をされ、彼は迷わず力を貸した。貧賤の交わりは忘るべからずと思ったからだ。
- どれほど地位が上がっても、無名のころに支えてくれた人への感謝を忘れない姿勢こそ、貧賤の交わりは忘るべからずである。
類義語
- 糟糠の妻は堂より下さず
- 旧交を温める
- 旧恩を忘れず
- 貧賤の知は忘るべからず
対義語
- 喉元過ぎれば熱さを忘れる
- 恩を仇で返す
- 魚を得て筌を忘る
- 金の切れ目が縁の切れ目