論に負けても実に勝て
読み方
ろん に まけても じつ に かて意味
議論や理屈の上では相手に負けたように見えても、実際の利益や結果では勝つようにせよ、という教え。面子や言い争いにこだわるより、実利・実益を得ることを重んじるべきだという意味。由来
正確な初出年や成立時期は不明。『論』を理屈・議論、『実』を実利・実益として対比させた処世訓で、近世から近代にかけての日本の諺集・用例に見られる表現と考えられる。備考
勝敗より実利を重んじる場面で使う。消極的な敗北ではなく、目的達成のためにあえて譲るという前向きな処世術を表す。例文
- 会議で反論したかったが、取引をまとめるために譲った。論に負けても実に勝てというやつだ。
- 値引き交渉では相手の言い分を認めた形になったが、長期契約を取れたので、論に負けても実に勝てだ。
- 友人との口論で勝つことより、関係を保つことを選んだ。論に負けても実に勝てという考え方だ。
- 裁判を長引かせて意地を張るより、早く和解して損失を抑えるほうがよい。論に負けても実に勝てである。
- 上司に細かな理屈で勝とうとせず、企画を通すことを優先した。まさに論に負けても実に勝てだ。
類義語
- 名を捨てて実を取る
- 負けるが勝ち
- 損して得取れ
- 実を取る
- 花より団子
対義語
- 論に勝って実に負ける
- 名を取って実を捨てる