詩を作るより田を作れ
読み方
し を つくる より た を つくれ意味
詩を詠むような風流・芸術的な営みよりも、田を耕して米を作るような実用的で生活に役立つ仕事を優先せよ、という意味。理想や趣味、名誉よりも、まず生活の基盤や実利を重んじるべきだという教え。由来
正確な初出や成立年は不詳。農耕、とくに稲作が生活の根幹であった日本社会の価値観から生まれたことわざとされる。文芸や風流を尊ぶ一方で、生計を立てる実業を重視する戒めとして、近世(江戸時代ごろ)以降に広まった表現と考えられる。備考
芸術や文学を否定する言葉として使うと角が立つ。現代では「理想より実務」「趣味より生活基盤」を説く比喩として用いられる。例文
- 夢を追うのは立派だが、家計が苦しい今は、詩を作るより田を作れで、まず働き口を探そう。
- 彼は小説家志望だが、生活費を稼ぐために昼は店で働いている。まさに詩を作るより田を作れという姿勢だ。
- 新しい企画の理念ばかり語っていても始まらない。詩を作るより田を作れで、まず売上につながる施策を実行しよう。
- 父は私に、趣味の音楽もいいが、詩を作るより田を作れで、手に職をつけることが大事だと言った。
- 文化活動を軽んじるわけではないが、災害後の今は詩を作るより田を作れで、生活再建を最優先にすべきだ。
類義語
- 花より団子
- 名を捨てて実を取る
- 名を取るより実を取れ
- 実を取る
- 腹が減っては戦はできぬ
対義語
- パンのみにて生くるにあらず
- 武士は食わねど高楊枝
- 実を捨てて名を取る