親方思いの主倒し
読み方
おやかたおもい の しゅうだおし意味
相手や上の者のためを思って一生懸命にしたことが、方法を誤ったり度を越したりして、かえってその人に損害や迷惑を与えること。善意や忠義が逆効果になる場合を戒めることわざ。由来
成立年は不詳。親方と弟子、主人と奉公人といった主従関係が身近だった近世、特に江戸時代ごろの職人・奉公人社会を背景に生まれた表現とされる。「親方思い」は親方を大切に思うこと、「主倒し」は主人を倒す、つまり害することをいう。備考
「親方」は職人の師匠・雇い主を指す古風な語。現代では会社の上司や支援対象にも広げて使うが、やや硬く古めかしい表現。例文
- 社長を助けるつもりで勝手に取引先へ値引きを約束したが、親方思いの主倒しになってしまった。
- 彼女は先生の評判を守ろうとして事情を隠したが、結果的に問題が大きくなり、まさに親方思いの主倒しだった。
- 部長のために部下が無理な残業を続けたせいで、労務問題に発展した。これでは親方思いの主倒しだ。
- 推しの店を応援しようと大量注文して直前にキャンセルする人がいるが、それは親方思いの主倒しにほかならない。
- 親切心から先回りして資料を作り替えたのに、上司の意図とずれていて、親方思いの主倒しになった。
類義語
- 贔屓の引き倒し
- ありがた迷惑
- 小さな親切大きなお世話
- 親切の押し売り
対義語
- 適切な助力
- 内助の功
- 縁の下の力持ち