親は泣き寄り他人は食い寄り
読み方
おや は なきより たにん は くいより意味
親や身内は、亡くなった人を思って悲しみ泣きながら寄って来るが、他人は葬儀の飲食など目当てに寄って来るということ。人が集まる理由や態度には、立場によって真心と打算の違いがある、というたとえ。由来
正確な成立年は不明。葬儀の際、遺族や親類は故人を悼んで集まり、血縁の薄い者や近所の者は振る舞いの食事・酒を目当てに集まることがあった、という昔の葬送習俗から生まれたことわざとされる。江戸時代以降の庶民生活の中で広まった表現と考えられる。備考
葬儀や不幸を題材にした辛辣な表現なので、実際の弔事の場で使うと不謹慎に響きやすい。人の本音や利害を批判的に述べる時に用いる。例文
- 葬式の席で世間話ばかりしている人を見ると、親は泣き寄り他人は食い寄りという言葉を思い出す。
- 遺産の話になると急に遠い親戚まで集まってきて、親は泣き寄り他人は食い寄りだと感じた。
- 本当に心配して来てくれた人と、ただ得をしたくて来た人の差がはっきりして、親は泣き寄り他人は食い寄りだった。
- 彼の不幸を聞いて集まった人々の中にも、親は泣き寄り他人は食い寄りと言うべき者がいた。
- 困った時に寄って来る人が皆味方とは限らない。親は泣き寄り他人は食い寄りというものだ。
類義語
- 他人の不幸は蜜の味
- 人の難儀は見物
対義語
- 遠くの親類より近くの他人