親は木綿着る子は錦着る
読み方
おや は もめん きる こ は にしき きる意味
親は粗末な木綿の着物で我慢し、子には高価な錦の着物を着せるという意から、親は自分を犠牲にしてでも子どもに良い暮らしや教育、立派な身なりを与えようとするものだ、という親心を表すことわざ。由来
成立時期は未詳。木綿が庶民の日常着、錦が高価で華やかな絹織物であったことから、質素に暮らす親と贅沢にさせてもらう子を対比して生まれた表現。木綿衣料が広く普及した近世、特に江戸時代以降の生活感覚を背景にしたことわざと考えられる。標準形としては「親は木綿を着る、子は錦を着る」ともいう。備考
親の自己犠牲や愛情を肯定的に表す一方、現代では親に過度な負担を強いる価値観として距離を置いて使われることもある。例文
- 父は古い背広を何年も着ているのに、娘には留学費用を惜しまない。まさに親は木綿着る子は錦着るだ。
- 母は自分の趣味を後回しにして、息子の部活動の道具をそろえた。親は木綿着る子は錦着るという言葉を思い出す。
- 祖父母は質素な食事で暮らしながら、孫の入学祝いには立派な品を贈った。親は木綿着る子は錦着るものだ。
- 親は木綿着る子は錦着ると言うが、親の負担が大きすぎないよう、子どもも感謝を忘れてはいけない。
- 自分の服は安物で済ませても、子どもの晴れ着だけは良いものを選ぶ彼女の姿に、親は木綿着る子は錦着るを実感した。
類義語
- 親苦子楽
- 親の恩は山よりも高く海よりも深し
- 子に過ぎたる宝なし
- 親思う心にまさる親心