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覆巣の下に完卵なし

読み方

ふくそう の もと に かんらん なし

意味

鳥の巣がひっくり返れば、その下に壊れず残る卵はないという意味から、組織・国家・家など全体が滅びたり大きな災難を受けたりすれば、そこに属する個人や小さなものも無事ではいられない、というたとえ。

由来

中国の故事に由来する成句。後漢末の208年、孔融が曹操に処刑される際、その幼い子が「覆った巣の下に完全な卵があろうか」と言ったという話が、5世紀ごろ中国南朝宋の劉義慶が編んだ『世説新語』などに見える。日本では漢文訓読を通じて用いられるようになった。

備考

硬い漢語調の表現で、日常会話より文章・評論・歴史解説などで使われる。個人の責任より、全体の崩壊が構成員に及ぶ状況を述べる際に適する。

例文

  • 本社が倒産すれば支店も存続できない。まさに覆巣の下に完卵なしだ。
  • 国が戦乱に巻き込まれれば、庶民の暮らしも無事ではない。覆巣の下に完卵なしということだ。
  • 親会社の不祥事で子会社まで取引停止になり、覆巣の下に完卵なしを実感した。
  • 家の柱が腐っていては、部屋だけをきれいにしても安心できない。覆巣の下に完卵なしである。
  • 組織全体の信用が失われれば、個々の社員の努力も報われにくい。覆巣の下に完卵なしだ。

類義語

  • 巣を覆して卵を破らざるはなし
  • 覆巣に完卵なし
  • 国破れて山河あり

対義語

  • 親亀こけても小亀こけぬ

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