行き大名の帰り乞食
読み方
ゆきだいみょう の かえりこじき意味
旅や物事の初めには、金や力が十分あると思って大名のようにぜいたくに振る舞うが、終わりには使い果たして乞食のように困窮すること。先の見通しを立てず、初めに浪費すると後で苦しむという戒め。由来
詳しい初出年は不明。江戸時代(17〜19世紀)、庶民の旅が盛んになる中で、出立時には旅費を持って宿や食事にぜいたくをし、帰路には金が尽きてみすぼらしくなる様子を、大名と乞食の対比で言い表したものとされる。備考
やや古風で、日常会話より文章・説教・たとえ話で使われやすい表現。「乞食」は差別的に響く場合があるため、現代では使用場面に注意が必要。例文
- 旅行初日に高級旅館へ泊まったせいで、最終日は昼食代にも困った。まさに行き大名の帰り乞食だ。
- 予算を考えずに開店祝いへ金をかけすぎると、行き大名の帰り乞食になって運転資金が足りなくなる。
- 彼は給料日には皆におごるが、月末には借金を頼みに来る。行き大名の帰り乞食とはこのことだ。
- 留学生活の最初に遊びすぎて、帰国前は節約続きだったので、行き大名の帰り乞食を身にしみて感じた。
- プロジェクトの序盤で予算を派手に使えば、終盤に必要な作業ができず、行き大名の帰り乞食になりかねない。
類義語
- 行き大名帰り乞食
- 始め大名、後乞食
- 後先を考えない
- 湯水のように使う
対義語
- 備えあれば憂いなし
- 転ばぬ先の杖
- 倹約は富のもと
- 始末すれば足りる