衆怒は犯し難し
読み方
しゅうど は おかしがたし意味
多くの人々が本気で怒っているとき、その怒りに逆らったり、力で抑え込んだりすることは非常に難しいという意味。個人や権力者の都合だけで大衆の感情を無視すると、強い反発を招き、物事を進められなくなることを戒めることわざ。由来
中国の古典『春秋左氏伝』襄公十年に見える「衆怒難犯、専欲難成」に由来する故事成語。『左氏伝』は春秋時代の出来事を記した史書で、成立は戦国時代ごろ、紀元前4世紀前後とされる。漢文訓読により「衆怒は犯し難し」と読まれ、日本でもことわざとして用いられるようになった。備考
硬い表現で、日常会話よりも評論・政治・経営・歴史の文脈で使われる。大衆の怒りを軽視する権力者への戒めとして用いられやすい。例文
- 住民の反対を十分に聞かずに開発計画を進めたが、衆怒は犯し難しで、結局計画は白紙に戻った。
- 社長は強引な人員削減を発表したものの、社員全体の反発が大きく、衆怒は犯し難しと思い知らされた。
- 小さな不満だと軽く見ていたら、利用者の怒りが一気に広がった。まさに衆怒は犯し難しだ。
- 政治家が説明責任を果たさなければ、衆怒は犯し難しで、支持を失うのは当然だ。
- 一人の抗議なら無視できても、町全体が怒っている。衆怒は犯し難しだから、誠実に対応すべきだ。
類義語
- 衆怒犯し難し
- 衆怨は犯し難し
- 民の声は神の声
- 人心は侮り難し
対義語
- 衆愚に従うべからず
- 和して同ぜず