衆口金を鑠す
読み方
しゅうこう きん を とかす意味
多くの人が口々に言い立てると、たとえ根拠の薄い噂や中傷でも大きな力を持ち、堅い金属さえ溶かすほどに人の評価や事実を動かしてしまう、というたとえ。世論・風評・集団的な言葉の影響力の強さを戒める表現。由来
中国の古典『国語』周語下の「衆心成城、衆口鑠金」に由来する。『国語』は戦国時代ごろ、紀元前4〜3世紀頃に成立したとされるが、正確な成立年は不明。「鑠」は金属を溶かす意で、多数の口が金をも溶かすほど強いという比喩。日本へは漢籍の受容を通じて伝わった。備考
硬い文章・論説向きの漢語表現。日常会話ではあまり使われず、「噂の力は怖い」などと言い換えることが多い。「衆口鑠金」ともいう。例文
- 根拠のない批判でも、毎日SNSで拡散されれば衆口金を鑠すで、会社の信用は大きく傷つく。
- 彼は潔白だったが、近所の噂が広まり、まさに衆口金を鑠すという状況に追い込まれた。
- 衆口金を鑠すというから、事実確認をせずに人の悪口を言い広めてはいけない。
- 一人の発言なら冗談で済んだかもしれないが、皆が同じことを言い出すと衆口金を鑠す力を持つ。
- 選挙では政策そのものよりも評判が先に広がり、衆口金を鑠すように候補者の印象を変えてしまうことがある。
類義語
- 衆口鑠金
- 三人成虎
- 市虎三伝
- 流言飛語
- 噂をすれば影
- 人の口に戸は立てられぬ
対義語
- 一人の声は衆に及ばず
- 孤立無援