蚊虻牛羊を走らす
読み方
ぶんぼう ぎゅうようを はしらす意味
蚊や虻のような小さな虫でも、牛や羊を走らせることがあるという意から、取るに足りないように見える小さなもの・弱い者でも、大きなものや強い者を動かしたり苦しめたりすることのたとえ。小さな原因が大きな結果を生む場合にもいう。由来
中国古典に見える「蚊虻、牛羊を走らす」に由来する故事成語。蚊や虻が牛や羊を刺して走らせるという観察から生まれた表現で、前漢期の思想書『淮南子』などに類似表現が見られるとされる。成立は中国古代、紀元前2世紀ごろと考えられるが、日本での定着時期の詳細は不明。備考
「蚊虻」は「かあぶ」ではなく音読みで「ぶんぼう」と読む。日常会話ではまれで、文章語・教養語として用いられることが多い。例文
- 小さな市民団体の抗議が国の制度を変えたとは、まさに蚊虻牛羊を走らすだ。
- 一人の新人の指摘で巨大プロジェクトの方針が見直され、蚊虻牛羊を走らすという言葉を思い出した。
- 弱小チームだからと油断していたら、決勝で大本命を破った。蚊虻牛羊を走らすとはこのことだ。
- たった一件の投稿が企業の謝罪会見にまで発展し、蚊虻牛羊を走らす例として語られている。
- 小さな不具合を軽視してはいけない。蚊虻牛羊を走らすように、会社全体を揺るがすこともある。
類義語
- 小よく大を制す
- 蟻の穴から堤も崩れる
- 一寸の虫にも五分の魂
- 小事が大事を動かす
対義語
- 蟷螂の斧
- 焼け石に水