虎を養いて患いを遺す
読み方
とら を やしないて うれい を のこす意味
危険な相手や将来害を及ぼすものを、情けや油断から助けたり育てたりして、後日に大きな災いを招くこと。敵や悪事の芽をその場で断たずに残すと、やがて自分に害が返ってくるという戒め。由来
中国前漢時代の歴史書『史記』項羽本紀に見える「養虎自遺患」に由来する故事成語。紀元前2世紀ごろに成立した『史記』の記述がもとで、虎を飼い養えば後に人を害するように、敵を見逃すと災いを残すという意味で用いられた。備考
古風で漢文訓読調の表現。日常会話では「禍根を残す」「危険の芽を残す」の方が自然。「養虎遺患」という四字熟語形でもよく知られる。例文
- 不正を知りながら注意だけで済ませたのは、虎を養いて患いを遺すようなものだ。
- 小さな独裁を見逃せば、虎を養いて患いを遺す結果になりかねない。
- 問題社員を能力があるからと放置するのは、虎を養いて患いを遺す判断だ。
- 反乱の芽を早く摘まなければ、虎を養いて患いを遺すことになる。
- 彼の裏切りを許して要職に戻すとは、まさに虎を養いて患いを遺すだ。
類義語
- 養虎遺患
- 養虎の患い
- 虎を飼って患いを残す
- 禍根を残す
- 獅子身中の虫を養う
対義語
- 禍根を断つ
- 芽を摘む
- 先んずれば人を制す